膝痛の原因を知る

膝痛の原因を知る

中高年と言われる年齢に差し掛かると、体の節々がきしみだす。特に膝の不調は比較的早く出現する。階段を登る時より下りの時に何となく違和感がある。正座がつらくなってくる。片方の膝が腫れぼったい。テレビでは膝痛緩和薬のCMが放送されている。整形外科はそれぞれの治療に時間がかかるため、時間によっては待ち時間が長くなってしまう。仕事の都合を考えれば病院に行かずに治せないかと考える。

 

 以上は筆者が実際体験し考えたことである。何となくの不調が数ヶ月続き、何の前触れもなく突然傷みだした。最初は市販の湿布薬と膝痛に効くという市販薬を飲んで改善を待った。
 痛みは改善するどころか酷くなってきた。横断歩道を渡っていて、信号が変わりそうなので走り出すと余りの激痛に声を上げてしまった。その夜風呂上がりに膝をよく見ると、右膝があきらかに腫れてしまっている。

 

 翌日、整形外科を訪ねた。問診に続き画像診断の結果半月板損傷と診断された。筆者が若く本格的にスポーツに取り組んでいるのであれば、手術という選択肢もあるとのことであった。筆者はすでに中高年、保存療法を勧められた。腫れた膝から水を抜き、ヒアロルンサンを注射してもらった。
 かつての痛みは治まり、水がたまることも無くなったが、正座や深く膝を曲げるのは今でも辛い。今思えば、違和感を感じたタイミングで病院を訪ねていればと後悔が残る。

 

 老化により膝痛がおこるのは当たり前であり、恐らく変形性関節症と自己診断を下してしまっている方も多いのではないか。自己診断の見立て通り、変形性関節症だとしても素人療法で放置しておくと、膝関節の変形は進行する危険性がある。

 

 また、変形性関節症の症状に似た病気が潜んでいる可能性がある。「関節リウマチ」や「痛風」も初期の症状は変形性関節症に似ている。ご存知のとおり、関節リウマチも痛風は全身の病気である。放置すると大事に至る。

 

 変形性関節症は整形外科の守備範囲であるが、関節リウマチや痛風はリウマチの専門医の守備範囲である。先ずは膝痛の原因を特定して集中的に治療する。

 

 体の小さな不調に気づいた時、病院で診察を受け不調の原因を先ずは特定しよう。膝の不調だけで、外に出るのが億劫になり膝だけではなく全身の筋肉が衰え、更に老化が進む要因となる。たかが膝痛と侮ることなかれ、膝痛の裏側に重大な病気が潜んでいる可能性があるのだ。初期の対応を間違うと膝の変形など大きな後遺症が残る可能性があるのだ。